今回、有楽町で開催された「日本・台湾イノベーションサミット」の1日目に行ってきました。本イベントに参加したことで、今後の日本と台湾の関係がより強固になると感じることができました。
このイベントでは、台湾の「Startup Island TAIWAN」が海外で主催するイノベーションイベントであり、日台の企業や東京都庁、台湾経済部などが参加しました。日本と台湾のイノベーション、技術革新、そしてビジネスチャンスを広げるための交流を目的としています。
壇上では、台湾国家発展委員会主任委員のChin-ching Liu氏、JETRO日本貿易振興機構の高島大浩氏、東京都知事の小池百合子氏、国家発展委員会常務副主任委員の Fang-Guan Jan氏が演説を行いました。
経済・貿易関係
台湾は日本にとって第4位、日本は台湾にとって第3位の貿易パートナーであり、2023年の貿易額は10.8兆円に達しました。また、2024年1月から8月の投資額は7,600億円となっており今後も成長が見込まれると予測していました。
産業政策と重点分野
現在、台湾では「六大核心戦略産業」(IoT・AI、情報セキュリティー、バイオ・医療、防衛、グリーンエネルギー、戦略的備蓄)と「五大信頼産業」(半導体、AI、軍需、安全保障、次世代通信)を推進しており、半導体とAIを中心に他産業のデジタル化の促進を強調していました。
スタートアップ支援策
台湾はスタートアップ支援策を通じて、国際的な資金、人材、市場アクセスを支援し、グローバルな共創エコシステムの形成を目指しています。資金支援、起業家ビザの発行、グローバル展開支援などを通じて、エコシステムの強化を図っていくことのようです。
台湾は国際的に見ても競争力が高く、世界競争力8位、イノベーション能力4位、経済自由度4位と評価されています。
その他、スタートアップ支援のための多くの基金を設立しており、つい先日は京都大学とMOUを締結し、新たな基金を設立しました。また、東京都庁とも協力し、「Startup Island TAIWAN」の東京事務所を設立し、日本と台湾のイノベーション支援を行うことを表明しました。